旅先で

一般に、越前ガニと呼ばれるのは、福井県沖で水揚げされるズワイガニの雄のことで、雌はセイコガニと呼ばれます。
越前ガニは、ズワイガニを代表する蟹の王様で、その大きさは甲羅だけでも15cm、足をのばすと70~80cmにも届く大迫力の巨体が特徴です。
生まれてから、このような立派な体になるまで8~10年はかかるといわれていて、漁のできる期間が厳格に定められています。
毎年11月6日の解禁日から3月下旬まで漁期が続き、冬の味覚を味わうために、多くの人々が詰めかけます。
越前ガニは、値段の変動が激しいことでも有名で、解禁されてすぐはうなぎ上りに上昇していきます。
12月~お正月頃にピークを迎え、それ以降徐々に落ち着いてくるので、食べるなら漁期が残り少なくなってきた頃が狙い目でしょうか。
この時期に福井県の旅館や食事処に出向けば、カニ刺し、焼きガニ、カニしゃぶなどの豪華料理をフルコースで堪能することができます。
旬の次期に上等なものを食すとなれば、1杯5万円は覚悟しておきましょう。
安くなれば3万円ほどで味わうことができますが、旅先で越前ガニ料理を食べるには予約が要るところがほとんどなので、前もってプランを練っておくようにしてくださいね。