越前ガニには解禁日

越前ガニは高級食材と言われていますが、このように言われているのは単に価格が高いという事だけではありません。
まず、越前ガニと言う蟹がどのようなものであるのかですが、この蟹はズワイガニの雄であり、福井県の港に水揚げされている蟹を越前ガニと呼んでいる事です。福井県の港に水揚げされるズワイガニは、日本全体で水揚げされるズワイガニの量からしても、それほど多くは有りませんので、高級食材と言えるのです。
尚、福井県の港で水揚げされる蟹と言うのは、雄の越前ガニだけではありません。
雄が居るという事は雌の蟹もいるわけですが、福井県の港で水揚げされている雌のズワイガニと言うのはセイコガニと呼ばれています。セイコガニは雌であり、卵を持つ事からも好んでセイコガニを買い求める人も少なくないのです。因みに、外子と呼ばれるものが蟹の卵であり、受精卵になります。
また、内子と呼ばれるものは、卵巣部分であり、どちらも高級食材と言われているのです。
セイコガニや越前ガニには解禁日が有ります。解禁日は毎年11月6と定められており、ここからそれぞれの蟹の漁が開始されます。
しかし、セイコガニは翌年の1月10日までとなり、越前ガニはその2か月程後の3月20日頃までしか漁を行うことが出来ません。
そのため生の蟹と言うのは、特に高級食材と言われているのです。